乗り鉄Pの日本全国ぶらり途中下車のススメその9「広島県・尾道駅」駅周辺観光、グルメ、旅行記ブログ「レンタサイクルでしまなみ海道走破に挑戦!→因島で力尽きる」

尾道駅私的評価に飛ぶ

山を攻めるか、海を攻めるか

尾道(おのみち)駅に到着しました、今回は18きっぷ日帰りの旅です。京都から列車を乗り継いで約5時間です

片道5時間というと、乗り鉄にとっては近くも遠くも無い手ごろな距離ですが、鉄道に興味の無い友人にこの話をしたところ「ええっ5時間?めちゃくちゃ遠いよ!」と驚かれてしまいました。このあたり鉄道趣味がなかなか世間の了解を得ずらい理由の一端を見た思いです

尾道といえば大林宣彦監督の尾道三部作や林芙美子の放浪記など、数多くの映画や小説の舞台となり文人墨客に愛された風光明媚な土地です

坂の町としても有名で、坂道の多い山のほうを散策する手もあるのですが、管理人Pは駅の近くにレンタサイクルがあったらとりあえず何も考えずレンタサイクルを借りる性癖(?)があるので、自転車の散策に不向きな山方面を捨て、しまなみ海道をたどることにします

海なら大した坂もないだろうし、運動不足な管理人Pでもなんとかなるさとタカをくくっての選択でしたが、己の考えの甘さをのちのち思い知らされることになるとはこの時は夢にも思わず・・・

しまなみレンタサイクル 尾道駅前港湾駐車場

営業時間:3月~11月は7時~19時、冬季は8時~18時 料金:1日1,000円、電動アシスト付自転車は1,500円、別途保障料1,000円が必要

自転車を借りたらさっそく尾道駅前から渡し船に乗り込み、対岸の向島に向かいます。向かいにあるから向島、そのまんまだ(笑)

ちなみに写真は向島側の渡し船乗り場です、尾道側の写真は取り損ねました・・・船がついたらすぐ折り返しの乗客を乗せて出発するので、さっさと乗りこまないと迷惑をかけてしまいます

大海原に向けていざ出航!まあ片道5分もかからない航海なのですが、船にゆられて離れ行く尾道の街を眺めているとちょっとした物見遊山気分になれます

運賃は大人100円+自転車が10円でたったの110円(笑)尾道大橋が出来てから尾道と向島間のクルマでの移動はそちらにシフトしましたが、現在でも地域住民の重要な日常の足として日々運航しています

ちなみに料金は出航後、渡し船の職員さんが徴収に来られます、小銭を用意しておきましょう

尾道渡船」営業時間:6時~22時半 定休日:無休 運賃:大人100円小児50円、自転車・原付別途10円

尾道-向島間の渡し船は尾道渡船以外にもいろいろあります、こちらは福本渡船ですね

ちなみに尾道を舞台にしたアニメ「かみちゅ」で、主人公のゆりえが毎日通学に使っている日の出渡船のモデルがこの福本渡船です

向島に着き、いよいよしまなみ海道サイクリングに出発!今治まで完走は無理だろうけど半分くらいは余裕で行けるんじゃないかなと・・・(甘い考え)

しまなみ海道サイクリングロードは道路に水色のガイドラインが引かれ、それに沿って進めば道に迷わないようになっています、親切設計ですね

しばらくは向島の市街地を進みます、島といって尾道に近いこともありなかなか立派な市街地です

途中に大型スーパーマーケットがあったので水分補給がてらちょいと寄り道。旅先でスーパーに入るとその土地ならではの食べ物や陳列物の特徴が見つかって、なかなか楽しいんですよね

広島のスーパーはやたら「ぶち(広島弁で何かを強調するときの修飾語)」を商品名につけたがる傾向があるようです、そしてあふるるカープ愛

お好み焼きコーナーです、さすがに広島らしく全て重ね焼きですね。当然「広島焼き」ではなく「お好み焼き」としか書いてありません

「お好み焼きそば」「お好み焼きうどん」とあるので一瞬お好み焼きと焼きそば、焼きうどんが一緒に入ってるセットなのかな?と勘違いしましたが、これはお好み焼きの中にそばかうどんどちらかが入ってるという意味なのですね

地元の方はお好み焼きを「肉玉そば」「肉玉うどん」などと注文するらしいです。こちらでは中に麺が入るのが当たり前なのですね

さてスーパーを出てひたすら自転車をこいでいきます。前方に赤い橋が見えてきました

いいかげん疲れてきたので、これが因島への橋かな?と期待しましたが、これは向島と岩子島の間にかけられた向島大橋でした、がっくし

赤いアーチとトラスが印象的な橋ですね、ちょっと渡ってみようかとも思いましたが寄り道する体力と気力が湧かずに結局スルー。自転車を借りるときに500円ケチって電動アシスト付きにしなかったのが今更ながら悔やまれます

赤い向島大橋を過ぎると道は海岸線に出て景色が開けます、瀬戸内海を右手に見ながらのサイクリングはとても気持ちいいです

渡し船降り場からゆくこと1時間ほど(サイクリングに慣れている人だとここまで30分かからないらしい、ウーム体力不足)、ようやく因島大橋が見えてきました

しかし橋が見えてからがまた遠い・・・船との対比でもわかるとおり遠目に見ても巨大な橋がなかなか近づいてくれません

ようやく因島大橋の登り口までやってきました。登り口は橋の下をくぐってちょっと進んだところを左手に曲がったところです

さてここからが大変、海なら大した坂もないだろうと油断していた管理人Pに胸突き八丁の急坂がおそいかかります

瀬戸内海は数多くの大型船が通行する世界有数の混雑海域で、それらの船が下を通れるようにしまなみ海道の島々の橋はかなり高いところに架けられているのですね

ちなみに因島大橋は桁下50メートルです、この高さを登るのは運動不足の管理人Pにはちと辛い・・・途中で漕ぐのをあきらめて押して登ることにしました

登り口の中間地点から因島大橋を望む

近くで見ると本当に大きいですね、日本の技術はすごいなあ、と素朴に感心

ようやく橋の入り口まで登り切りました、青息吐息の気息奄々、息も絶え絶えです。ひいはあひいはあ・・・

橋の入り口の通路から見るとさらに巨大です、今からこの橋を対岸まで渡ることを考えると、なんだか遊園地のジェットコースターに乗る前のようにドキドキしてきます。通行料100円を払っていざ参らん!

因島大橋の全長は1,339メートル、ゆるやかに弧を描いている構造のため、橋の終点は見えません。自転車・歩行者道の上はしまなみ海道の自動車用の道路になっています

自動車道の下に自転車道がある構造はしまなみ海道の橋の中でもこの因島大橋だけですね

厳重に網でおおわれているので落ちる心配はないのですが、風がピューピュー吹き抜けてくるので下を見るとかなり怖いです、いい景色なのですがなかなか楽しむ余裕がありません

橋の中間地点に管理人さんらしき方が駐留していましたが、あの仕事は高所恐怖症の人にはつとまりそうもありませんね。急にトイレ行きたくなったらどうするんだろう?などと、どうでもいいことを考えつつ通過します

無事因島大橋を渡りきりました、やったー!

というわけで因島に足を踏み入れた時点でリタイア、もうすこし進んで因島を散策したかったのですが、橋を下ってしまうと帰りにまたあの地獄の登りが待っていることに気づいた瞬間、心が折れました

なまけものの自分にしてはがんばった!えらい!と自分に言い訳して尾道に引き返します。わたしは他人には厳しいが自分には限りなく甘い人間なのだ、むはははは・・・

向島の船着き場から尾道駅前行きの渡し船に乗り込みます。はらへったなあ・・・

尾道駅前に戻って遅い昼食です

付近で見つけたラーメン屋さん「喰海(くうかい)」で名物の尾道ラーメンとチャーハンをいただきましょう

往復20キロのサイクリングでへとへとになった身体に尾道ラーメンを特徴づける大きい背脂の浮いたスープがしみわたる・・・うーん、うまい!

銭湯に置いてあるような謎ドリンクがあったのでついでに注文。最近はあまり見ませんがジュースは瓶のこのサイズが丁度いいんですよね

コーラの500mペットボトルとか日本人には多すぎるんですよ、あんなの肥満大国のアメリカ人しか飲めないよ!

自分の場合たいてい途中で飽きて後半はゲップをこらえながら義務感だけで飲んでますしね。よみがえれ、瓶コーラ!

というわけで18きっぷ日帰り尾道の旅はこれにて打ち止め、夕方の便で京都に帰ります

しまなみ海道の残りの部分は後日今治側から攻略しました、よろしければ次の記事もごらんくださいね

「尾道駅私的評価」(10点満点)

補足説明

駅への到達難易度:近隣の空港・大都市・新幹線駅からのアクセス

駅の雰囲気・設備:駅の利便性や駅舎の歴史的価値、芸術性など

駅周辺の利便性:駅から繁華街までのアクセス、駅周辺の商店やホテルの充実度など

グルメ:その土地ならではのグルメの充実度、レストランの数、選択肢の多さなど

自然:駅周辺の自然環境

駅への到達難易度:☆☆☆☆☆☆(6点)

なぜか山陽新幹線の新尾道駅を同じ場所に作らなかったため、他の土地からのアクセスが微妙に不便。在来線は隣の糸崎駅で乗換えを強いられることが多い

駅の雰囲気・設備:☆☆☆☆☆☆☆(7点)

2面3線の地上駅、オレンジ色の明るい駅舎が観光地にふさわしい。特にサイクリストのための設備がととのっている

駅周辺の利便性:☆☆☆☆☆☆☆☆☆(9点)

各種商業施設の入った駅ビル、レンタサイクル、風情のある商店街、向島への渡し船乗り場など全て徒歩圏内。ごはんを食べる場所にも困らない

グルメ:☆☆☆☆☆☆☆☆(8点)

ラーメン好きなら尾道ラーメンは必食。お好み焼きは岡山のカキオコの影響も受けており、広島市とは微妙に味が違う

自然:☆☆☆☆☆☆☆☆☆(9点)

尾道は坂の町、坂を登ればどこからでもみごとな瀬戸内の景勝が広がる。目線の高さで瀬戸内を楽しむならしまなみサイクリングが良い

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