乗り鉄Pの日本全国ぶらり途中下車のススメその6「富山県・城端駅」駅周辺観光、グルメ、旅行記ブログ「城端はアニメの一大聖地!越中の小京都の風格ある街並みを散策」

「城端駅」私的評価へ飛ぶ

城端(じょうはな)駅に到着したキハ40です。城端線といえばワインレッドカラーのキハ40ですが、うち3両が地元富山県出身の漫画家、藤子不二夫A氏にあやかった忍者ハットリくん列車として走行しています

城端駅は高岡駅から氷見線とともに南北に伸びている盲腸路線・城端線の終端駅です

城端駅がある南砺市(なんとし)の伝統建築である木造・黒瓦を使った風格ある駅舎で、建物が町に調和していますね、しかしゴシック体の安っぽい駅名看板と幟(のぼり)がいただけない・・・

このポンジ生地の幟、観光地でよく見かけますが、景観の邪魔になるだけなのでとっとと撤去したほうがいい。伝統ある重厚な駅舎がコンビニみたいに見えて台無しです

北陸新幹線開業にあわせて金沢-富山間の旧北陸本線は第三セクターに経営移譲されましたが、この城端線はこれまでどおりJR西日本管轄の在来線として残りました

高岡駅の両端の路線が共に三セクになり他のJR路線と切り離されてしまいましたが、18きっぷでは救済措置として富山-高岡間のあいの風とやま鉄道は通過利用に限り認められていますので18きっぱーの皆さんはご心配なく

駅舎内に設けられているのはここ城端を舞台とするアニメ「true tears」のコーナーです

城端は日本を代表するアニメ製作集団「P.A.WORKS」の本社がある土地で、代表作「花咲くいろは」「true tears」「サクラクエスt」など、アニメの背景に現実の場所をたくみに取り込む手法から、アニメファンによるモデル場所の現地探訪、いわゆる聖地巡礼ブームのきっかけとなりました

コアなファンによる聖地巡礼自体は80年(究極超人あーる)、90年代(おねがい☆ティーチャー)にはすでに始まっていたのですが、ここまで一般的な存在にしたのはピーエーワークスの功績と言っていいと思います

折り返し列車の関係で2時間ほどしか滞在時間が取れません、市街地へ向って歩き出します。何を隠そう管理人Pもアニヲタの端くれなので聖地巡礼の真似事などしつつ・・・

町の中心へは駅から国道304号線を歩いて20分ほど、途中にある山田川にかけられた橋を渡ります

true tearsのオープニングに良く似たシーンがありました。アニメと似た風景を探しながら歩くのも聖地巡礼の醍醐味です

教念寺の高台から、川越しに広がる南砺市街を見下ろします。これは典型的な河岸段丘地形ですね

富山県の川はかつて明治時代の日本にやってきたお雇い外国人の河川土木技師ヨハネス・デ・レーケが「これは川ではなく滝だ」と驚いたほど急峻な流れが多く、立山連峰の眺めとともに独特の景観をつくり出しています

国道304号線をポクポク歩いて城端の中心街に到達しました。白壁と黒瓦で統一された建物がうつくしい

アニメtrue tearsのオープニングの「麦端まつり」の映像に使われているのがこの中心街のあたりです

アニメの「麦端まつり」は、例年5月に行われる「城端曳山祭」と9月の「城端むぎや祭り」の両方をモチーフにした架空の祭りです

むぎや祭りの時期には円い笠をくるくる回して踊るむぎや踊りの総踊りが国道304号で行われ、城端駅でも列車発車時刻にあわせて見送りの踊りが披露されます

国道304号から南の路地を散策します、こちらはお寿司屋さんですね。こちらも白壁と黒瓦の伝統建築が見事です

河岸段丘で形成された坂道にうまく適応したおもしろい構造の建物ですね

瑞泉寺の正門です、これほど立派な正門は京都でもなかなか見られません。城端はもともとは門前町として始まった街です

さらに奥地の五箇山との交易で得た蚕による名産の絹織物で栄え、往時の隆盛が品格ある町並みや立派なお寺の建物などからもしのばれます

曳山会館に至る小粋な坂道です。建物も石垣も路も全てが絵になる・・・残したい日本の景色です

アニメに出てくる曳山はこちら。実物は残念ながら時間がなく見られませんでした・・・帰りの列車の時間が近づいてきたので城端駅に戻りましょう


「城端駅私的評価」(10点満点)

補足説明

駅への到達難易度:近隣の空港・大都市・新幹線駅からのアクセス

駅の雰囲気・設備:駅の利便性や駅舎の歴史的価値、芸術性など

駅周辺の利便性:駅から繁華街までのアクセス、駅周辺の商店やホテルの充実度など

グルメ:その土地ならではのグルメの充実度、レストランの数、選択肢の多さなど

自然:駅周辺の自然環境

駅への到達難易度:☆☆☆☆☆☆☆(7点)

城端線の終点。北陸新幹線の新高岡駅からは50分ほど。ローカル線だが1時間に1~2本の本数は確保されている

駅の雰囲気・設備:☆☆☆☆☆☆☆☆(8点)

相対式ホーム2面2線。ホーム間は構内踏切でつながっており、階段の昇り降りなどもなく楽に移動できる

明治30年開業当時からの駅舎は、この地方伝統の黒瓦葺き建築で街に調和しており、歴史的価値も高い。せっかくの素晴らしい駅舎なのにチープな駅名の看板がそこだけ浮いてしまっている、あれは何とかして欲しい

駅周辺の利便性:☆☆☆☆(4点)

駅から城端市街地へは歩いて20分ほど。10分ほど歩いたところにスーパーマーケットもあるが、駅周辺はそれほど開けていない印象

グルメ:☆☆☆☆☆(5点)

富山は魚がうまいことで有名。城端はかなり海から離れているが、海から離れた地域ほど海産物にあこがれる傾向があり、意外と寿司屋さんが多くレベルも高い

自然:☆☆☆☆☆☆(7点)

白山山系の南麓に開けた町で、街のどこからも白く雪を抱いた山々を目にすることができる

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