乗り鉄Pの日本全国ぶらり途中下車のススメその16「北海道・長万部駅」駅周辺観光、グルメ、旅行記ブログ「列車待ちの間の食事にオススメの昭和レトロな雰囲気満点の食堂をご紹介します」

もくじ

長万部は北海道南部の交通の要衝

駅周辺散策、名物駅弁と哀愁ただよう昭和の食堂

「長万部駅」私的評価

長万部は北海道南部の交通の要衝

跨線橋から北方を望む・夏

長万部(おしゃまんべ)駅に到着しました。長万部は交通の要衝で、鉄道・道路ともにここでニセコ方面と室蘭方面に分岐します。跨線橋から北を望むと左手のニセコ連山側に小樽・倶知安方面に向かう線路、右手の噴火湾側に室蘭方面への線路が分岐しているのが見えます

長万部は18きっぷなど普通列車の旅人にとっては難所の一つ。ここから函館本線の小樽・倶知安方面(山線)に向かう列車は特に本数が少なく、場合によっては列車待ちに2~3時間を要することもあります。途中下車に興味が無い人にとってもいやおう無く町を散策することになるでしょう

さいわいなことに跨線橋から北方に見える歩道橋左手には日帰り入浴も可能な温泉街、線路の右手側にはスーパーマケットや食堂、海を見に行くことも出来るので時間つぶしには困りません、それでは途中下車して町を歩いてみましょう

駅周辺散策、名物駅弁と哀愁ただよう昭和の食堂

駅を出たところでまんべくんの襲撃を受けました。何かとお騒がせな長万部町のゆるキャラです。名前の由来は不明ですが、かつて由利徹のギャグで「おしゃ・まんべー!」というものがあり、そのあたりに関連しているのかも知れません。古すぎて知らない?あっそ

それにしても「おしゃまんべ」っていかにも中学生男子が喜びそうな名前ですよね、ちなみに二つ隣に同じく中学生男子が食いつきそうな「国縫(くんぬい)駅」があり、「狩太(かりぶと)」という駅名から改称した「ニセコ駅」が七つ隣にあります

お昼時ということで何か食べられる場所を探して町をうろついていると、駅から徒歩5分ほどの場所に食堂を発見。いかにも都会でしくじって北に逃げてきた男がラーメンすすってそうな店構えです、入ってみましょう

テーブルと椅子の形、メニューに至るまで全て昭和で時代が止まっています。「幸せの黄色いハンカチ」という映画で高倉健演じるムショ上がりの男が冒頭で醤油ラーメンとカツ丼とビールを注文する有名なシーンがありますが、まさにその場面が目に浮かぶようです

学生メニューも存在しています、近くに東京理科大学のキャンパスがあるそうで、学生客も多いようですね

年季の入ったレジスター。骨董品ものですがこのお店では現役です

ちなみに食堂の名前の「甘太郎」とはいわゆる大判焼きのことで、北海道では「甘太郎」「お焼き」などと呼びます。かつては甘太郎が看板メニューだったそうです

チャーハンを注文しました。ほどなくして運ばれてきたそれはカマボコが散りばめられておりとてもカラフルです。味はタマネギのやさしい甘みがうれしい大衆食堂のヤキメシそのもの。大衆食堂由来のチャーハンは何故か全国どこで食べてもこのタマネギ味なんですよね。とてもおいしい!

「甘太郎食堂」アクセス:駅から徒歩5分 予算:~1,000円 営業時間:10:00~19:00 定休日:日曜

駅に戻る前にもう一軒、長万部駅からすぐ近くにある「そばの合田」さんにて名物のもりそば弁当を購入します

もりそば弁当はかつて特急列車の車内販売でも売られていた名物駅弁です。そばにうずらの卵とミカンが付いてくるのが特徴。駅弁でそばというのは珍しいですね

しかしながら周囲への迷惑を考えると車内でツルツルすする音を立てるわけにもいかず、もそもそ飲み込むように食べましたがこれでは蕎麦の醍醐味も半減、うーん、蕎麦はあんまり駅弁には向いてないんじゃないかなあ・・・

「そばの合田」アクセス:長万部駅出て左手側すぐ 営業時間:10:30~15:30 定休日:水曜 予算:~1,000円

「長万部駅私的評価」(10点満点)

補足説明

駅への到達難易度:近隣の空港・大都市・新幹線駅からのアクセス

駅の雰囲気・設備:駅の利便性や駅舎の歴史的価値、芸術性など

駅周辺の利便性:駅から繁華街までのアクセス、駅周辺の商店やホテルの充実度など

グルメ:その土地ならではのグルメの充実度、レストランの数、選択肢の多さなど

自然:駅周辺の自然環境

駅への到達難易度:☆☆☆☆☆☆(6点)

特急列車停車駅。将来的に北海道新幹線の札幌延伸時には長万部にも駅が作られる予定で、アクセスが容易になる

駅の雰囲気・設備:☆☆☆☆☆☆(6点)

2面3線の乗り換え駅。車両整備や留置線、引き込み線も多く、道南の交通の要衝にふさわしい広大な敷地を誇る

駅周辺の利便性:☆☆☆☆(4点)

日帰り入浴可能な温泉街とスーパーマーケット、数は少ないながら飲食店もすべて徒歩圏内にあり旅行者にとっては必要十分

グルメ:☆☆☆☆☆☆(6点)

名物駅弁のかにめし、もりそばが有名。蕎麦は車内で食べるにはちと周囲の目が気になる。昭和レトロな雰囲気の甘太郎食堂は料理もおいしくておすすめ

自然:☆☆☆☆☆☆(6点)

駅から20分ほど歩くと噴火湾が見通せる浜に出られる

前の記事

乗り鉄Pの日本全国ぶらり途中下車のススメその15「北海道・森駅」駅周辺観光、グルメ、旅行記ブログ「有名駅弁森のいかめしの森駅で絶品ラーメンに出会った」

次の記事

乗り鉄Pの日本全国ぶらり途中下車のススメその17「徳島県・阿波池田駅」駅周辺観光、グルメ、旅行記ブログ「かつてタバコ産業で栄えた四国の交通の要衝、阿波池田の情緒ある町並みを散策」

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする