地元民が薦める紅葉の穴場 秋の京都、嵐山から清滝まで歩いた 2018年11月

観光客でにぎわう秋の京都、紅葉の名所ともなれば大変な賑わいです、場所によっては人を見に来たのか紅葉を見に来たのか分からないなんてことも・・・そんなあなたに管理人Pが取って置きの穴場をご紹介いたしましょう

嵐山渡月橋から出発!

こんにちはー解説くんです、今日は管理人Pが京都の紅葉の穴場をご紹介するということで、京都嵐山にやってきました。サキちゃんは京都の紅葉の名所といえばどこを思いつく?

わーい今日はガサツな管理人Pには珍しく京都を歩くのね!紅葉の名所かあ・・・私そんなに詳しく無いんだけどよく聞くのは南禅寺、東福寺、嵐山とかよね、あれっ、嵐山?

そう、穴場と言ってるのに一番有名な嵐山?って不思議に思うだろうけど、最後まで歩けばその理由がわかると思うよ

嵐山は今年の台風で渡月橋の欄干が倒れたり大変な被害だったみたいだけど、無事に復旧してるみたいで何よりね

出発地はこちら嵐山の名所渡月橋。アクセスはバス、阪急嵐山駅、嵐電(京福電車)嵐山駅、といろいろあるけどオススメは嵐電嵐山駅です。このルートを歩く場合は渡月橋を渡るのが大変なので阪急嵐山駅はあんまりオススメできません

とかなんとかいって管理人Pが集合場所を阪急嵐山駅にしたせいで渡月橋わたるのに40分以上かかっちゃった・・・すごい人波

なんでもこの時期にしか走らない梅田や神戸や天下茶屋から阪急嵐山線への直通臨時列車を見たいという管理人Pのワガママで集合場所ここになったとか

これだから鉄ちゃんはキライなのよ、同行者の気持ちも考えなさいよね!

亀山公園~大河内山荘~嵯峨野

まず渡月橋右岸を上流に向かって歩きます、実はこの道は東海自然歩道の一部なんですよ

えっ?京都って関西よね?それなのに東海自然歩道?

東海自然歩道は東京の高尾山から大阪の箕面に至る全長1,697 kmの遊歩道で、主に東海地区をコースとすることからその名前が付けられたんだ

関東・東海・関西の三つの地区通るのに東海だけ優先されるって、なんか東海道新幹線みたいな名前の付け方ね

サキちゃんその発想は微妙にテツ・・・さて管理人Pご一行は右に曲がり70体の羅漢像がいる宝厳院へ・・・ってコース間違えとるがな。正しい道は亀山公園のほうだよ

えーしっかりしてよもー

まあ宝厳院も紅葉の名所なのですが、今回の目的は違う場所なので・・・「嵐山のことなら俺にまかせろ!」と言ってさっそく道に迷ってる管理人Pは同行者から白い目を浴びせられてるね

本当に地元民なのかしら・・・エセ関西人じゃないの?

気を取り直して、亀山公園から大河内山荘への道を行きます、公園の坂を登る途中にあるのが周恩来の記念碑だよ

写真撮ってる中国人観光客の方がいっぱいいるわね、慕われてるんだ

周恩来は日本に留学していた時期もあって、日中国交正常化にも大きな働きをしたんだ。中国の要人が来日する時もここを訪れることが多いよ

大河内山荘を抜けて嵯峨野を北上します。沿道は竹林や紅葉の名所が多く、歩くだけでも目に楽しい区間ですね

キャーきれいー!沿道の茶店で抹茶パフェ食べたい!わらびもち食べたい!

CMなどで有名な竹林の小径もこのあたりなんだけど、今の時期は観光客で一杯なので寄り道せずに進むよ

仕方ないわね、渡月橋で人ごみはこりごり・・・

常寂光寺~二尊院~祇王寺~愛宕神社一の鳥居

嵯峨野トロッコ電車をまたいでさらに北上します。常寂光寺、二尊院、祇王寺といずれも名だたる紅葉の名所ですが、今回は穴場の紹介ということで管理人Pは全部スルー・・・

トロッコ電車乗りたかったなあ・・・湯豆腐食べたかったなあ・・・

祇王寺をこえてさらに北上。だんだん人影もまばらになってきたね

標高も上がってきてちょっと肌寒いわね。あっこの柿の木ステキ!

街道の雰囲気を残す民家や酒蔵を眺めつつポクポク歩いて愛宕神社一の鳥居に到着。ここまで徒歩で1時間くらいですね

やったー!沿道の景色が素晴らしいので1時間気持ちよく歩けたよ!

ここまでが嵯峨野エリア、ここから先が今回のレポートで紹介する穴場区間の清滝エリアだよ。実際のところ多くの観光客はここまできて引き返すことが多いんだ

ここからが真髄区間というわけね、楽しみだわ!

ちなみにここから先は峠越え、道もろくに舗装されていない川沿いの岩場など、健脚でないとちょっと辛い箇所が多々ありますので、これを見て訪れようという方はご留意くださいませ。ただ苦労するぶん景色は素晴らしいですよ!

六丁峠~落合~清滝

愛宕神社一の鳥居からは道が二股に分かれているけど、今回は左の六丁峠を越えて行きます。ちなみに右の道をゆけば清滝までトンネルや試峠でショートカットできるんだ

遠回りのルートを通るわけね、大丈夫かな・・・

何度も言うけどここから先は健脚の方以外はおすすめしません


30分後・・・・


ひいひい・・・

はあはあ・・・この坂いったいどこまで続くのよ・・・

標高200メートルくらいだから30分くらいかな・・・ちなみにこの区間、管理人Pが登りで写真撮る気力も湧かないほどヘバってたので画像はありません

情けないわねー、ほら地元のおじいちゃんが涼しい顔して追い抜いていったわよ・・・

ぜいぜい・・・あの嵐山・高雄パークウェイの道路の下をくぐる部分がサミットだよ、あと少し・・・

六丁峠を登りったよ!峠を越えて眼下に一面に広がる保津峡の眺めはここを歩いた人だけのご褒美!

これは絶景ね!峠越えてかいた汗が谷から吹き上げる風に冷やされて気持ち良い!

よく見ると山陰本線の保津峡駅とトロッコ保津峡駅が見えるよ。夏は保津峡駅からの川下りもいいね

川下り・・・鮎・・・そうめん・・・じゅるり

峠を下りきると保津峡に向かう道と清滝川に沿って歩く道の二つに分かれます(落合分岐)。清滝への道はかなり見落としやすいので注意しましょう

ここまで来るとたまにハイカーとすれ違うくらいでほとんど人がいないわね

ここからはかつては耕作地の少ない清滝の集落から米を買出しに行くための道を行きます。この道は昔とほとんど交通事情が変わらず徒歩でしか通行できません

いにしえの人と同じ苦労を味わえる、いい経験だわ

まず沈下橋を渡って清滝川左岸へ。ここから先の区間は登山靴を履くなどトレッキング級の装備をしておいたほうがいいでしょう

沈下橋に木がひっかかってる。今年猛威をふるった台風21号の倒木ね

清滝川の清流を右に眺めつつ北上します。ちなみに映ってるのは管理人Pの同行者O君です

このあたりはかなり狭いけどまだ歩きやすいわね。なんか解説くんにどことなく似てる気が・・・

いよいよ道がなくなり、ここからは岩場を行きます

慎重に歩かないと・・・

このあたりは鎖やロープにつかまって通らないといけない箇所も出てきます。最大の難所

昔の人はここを30キロ近い米俵かついで通ったって・・・超人だわ

なんとか難所をクリア、しかしまだまだ道は続きます

ひいひい・・・生きた心地がしない・・・

苦闘すること1時間、清滝の集落に到着!

たしかにきつい道のりだったけど、昔の人の苦労をしのぶいい経験になったわ!

夏になったらきれいな清滝川で水遊びとかキャンプとかしたいね。ホタルや天然記念物のオオサンショウウオも見られるよ

ホタル見たい!オオサンショウウオ食べたい!

いやサキちゃん、オオサンショウウオは保護動物だから食ったらアカン・・・(かつて天然記念物に指定される以前、実際に食べた方の経験談によるとフグやスッポンに劣らぬとびきりの美味だとか)

清滝散策~阪急嵐山へ帰途に着く

せっかく清滝に着いたので散策しよう。清滝は戦前に遊園地やスキー場などリゾート地としてにぎわったけど、現在では人口50人を数える小さな小さな集落なんだ

今ではほとんど繁栄の面影は残ってないけど綺麗な集落ねー、町並みに品格があるわ

愛宕神社わきの金鈴橋から清滝川を望む。清滝は標高が高いのでちょっと紅葉の旬は過ぎたけど、それでも綺麗だね

橋の欄干の形が面白ーい!

目に痛いほど赤い・・・とはいかないまでも散りかけのもみじが哀愁を奏でる愛宕神社登山口

あたしそろそろお腹空いたー!管理人Pったら途中どこも寄り道しないんだもん!

まあまあサキちゃん、それじゃ橋のたもとにあったお茶屋さんに寄ろうか

運よく川沿いの座敷が空いてたので上がったよ!

これは特等席だね!ちなみにこのお店は「なかや」さん。喫茶・軽食がひととおり揃ってて川沿いの雰囲気の良いお店です

僕は鳥なんばんうどん。寒い清滝を歩いた後なのであったかいおつゆが沁みる・・・!

私はきつねうどんにしたよ!このお揚げさん味がしゅんでほんまによう炊けてはるわぁ

サキちゃん、唐突にとってつけたような京ことば・・・

管理人Pは・・・おしるこ?ずいぶん可愛いもの注文するんだね

に、似合わない・・・

そろそろ暗くなって来たので帰ろうか、日が暮れるのが早くなってきたね

帰りは清滝からバスがあるのね、何かオバケが出そうなトンネルを越えて30分揺られて阪急嵐山駅到着!

清滝トンネルは心霊スポットとして有名だよ。もとは戦前にあった愛宕山鉄道という鉄道トンネルを転用したものなので、とても雰囲気があります

阪急嵐山駅、電球色のホーム灯がきれいだわー!

おおお・・・あれは宝塚行き臨時直通特急とげつじゃないか!カメラカメラ!

鉄ヲタ・・・

オマケ~夏の清滝~

最後に夏の清滝を紹介するよ!実は管理人Pのボロアパートから清滝まで原付で15分くらいなので、よく涼みに来るらしい

青葉が目に鮮やかね!水の色も涼しげ!夏も「なかや」さんの座敷に上がってお抹茶いただきたい!

管理人Pはここでのり弁を食うのが一番うまいと断言してます

えええ・・・こんな景色のいいところで・・・ウーロン茶2Lも飲むの?

そこにツッコムんかい

まとめ

というわけで京都の紅葉の穴場、清滝のご紹介いかがでしたしょうか?春夏秋冬オールシーズン景色が良くて、何より圧倒的に観光客が少ない!

少ない・・・というかほとんど居なかったわね、特に清滝川沿いの道とか

清滝へは阪急嵐山駅から1時間ごとにバスが出てるけど(早朝は京都駅・三条京阪からの便も有り)、一度くらいは嵐山から今回のルートを歩いてみても面白いんじゃないかな!

それじゃ、またね!

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