餓狼伝説スペシャル世界大会2019、予選Aブロック全試合の結果と感想

もくじ

一回戦各試合

二回戦各試合

ブロック決勝

決勝トーナメント進出者

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【ABブロック】餓狼伝説スペシャル世界大会2019 20190811
世界大会2019予選トーナメントABブロック

こんにちは、京都のガロスペプレイヤー、管理人Pことピクシーです

今回の記事では2019年8月11日に高田馬場ゲーセン・ミカドにて行われたガロスペ世界大会2019の予選トーナメントAブロック全試合の結果と感想をつづってまいります

ミカド様がupしていただいている動画と併せてお楽しみくださいませ

なお、文中のプレイヤー名はすべて敬称略とさせていただきます、ご了承ください

Aブロックトーナメント表

一回戦各試合

第1試合 ユリサカ仮面(神奈川県・ギース) VS ECV2(石川県・ダック)

開幕の烈風拳をダックがジャンプでかわしそこねギースが先制、その後ダックがターンチョップ連発で画面端に追い詰めるも当身投げで切り返し、小技の応酬の末ニードルローが深くめりこんだところに真空投げを決め、ギースが一本先取

二本目は開幕からダックが前に出て一気に画面端にギースを追い詰め、下B固めでギースの反撃をことごとく潰し徐々に体力を奪っていく。最後は固めから投げを決めてダックが取り返す

勝負の三本目、二本目と同じようにダックが開幕からターンチョップで端に寄せようとするが、ギースは避けや当身で冷静に対処、このまま押し切ると思いきやダックが一瞬のスキを突いて下B固めに持ち込む。ギースはバクステやライン移動で逃げるが画面端に追い込まれ、危ういところだったが暴れ気味に振った下Cがヒットしてギースが勝利を手にした

なんとか近づいて固めに持っていきたいダックと離れて烈風拳を撃ちたいギース、ダックはターンチョップ連発で追い詰めようとするが、ややターンチョップ一辺倒になってしまったところを当身や避けで冷静に対処したギースが勝利をおさめた。ダックはもう少しほかの接近手段も混ぜていきたかった

勝者:ユリサカ仮面 2-1 ECV2

第2試合 かわごえ(静岡県・アンディ) VS Shiva神(東京都・十平衛)

世界大会2018優勝のshiva神がここで登場、対するは「会長」こと静岡のアンディ使いかわごえ

前回チャンピオンshiva神の動きに注目が集るなか、要所で下Cを的確に差し込んで近距離戦を制したかわごえアンディがまず1本を先取

二本目も開幕強斬影で思いきりよく攻めるアンディ、強斬影や弱空破2ヒット、飛翔拳をジャンプでかわし損ねるなどやや動きの固いshiva神を追い詰めるものの、後半冷静さをとりもどした十平衛が弱空破をバクステでかわしてスラを差し込み、二本目を取り返す

三本目は画面端の起き攻めからピヨりコンボ→再気絶コンボを叩き込みそのままshiva神がパーフェクト勝ちをおさめた

敗れはしたものの前回王者に対して勇敢に攻め込み、一時はあわや?という展開も見せたかわごえの健闘が光った。shiva神は1試合目ということでやや動きが固かったものの、最後は地力の高さを見せ付けた

勝者:Shiva神 2-1 かわごえ

第3試合 シュラガユク(愛知県・クラウザー) VS それみ@花火職人(神奈川県・アンディ)

名古屋ガロスペスタジアムの店長であり、全国トップクラスのクラウザー使いシュラガユクにそれみアンディがどんな戦いを見せるか

1本目はアンディの開幕強斬影が見事にヒットしそれみが先制、しかし立ちBで斬影を止めてクラウザーがペースをつかみ、強空破は見てからバクステ→投げ、ライン飛ばしで冷静に対処、最後はガー不下Aが刺さりクラウザーが先取

2本目も強空破をライン飛ばし、登りDなど多彩な技で返す冷静な動きでリードを広げ、最後は強空破が深くめりこんだところに立ちBでフィニッシュ。シュラガユクが磐石の立ち回りで2回戦にコマを進めた

それみアンディは開幕強斬影で先手を取るなど強気な攻めはよかったが、やや空破を連発しすぎたところをシュラガユクに上手くいなされてしまった、トップレベルの相手に単調な攻めはまず通用しない。シュラガユクが勝ち上がった事ではやくも2回戦でshiva神との優勝候補同士の対戦が実現

勝者:シュラガユク 2-0 それみ@花火職人

第4試合 違う?@ダンクドリーム世界王者(東京都・十平衛) VS くーにー(兵庫県・アクセル)

センベイ手裏剣とトルネードアッパーの撃ち合い、センベイを避けでかわしながらじりじり近づき下Dを差し込むアクセル、じれて飛んできたところにアクセルのライン飛ばし(通称くーにーラリアット)を当て、1本目はアクセルが先取

2本目は1本目より慎重に距離をとってセンベイを連発する十平衛、強弱おりまぜたセンベイに手を焼くアクセル、飛び込みを立ちBなどで冷静に対処し十平衛が取り返す

3本目も2本目と同じく離れてセンベイを投げ、じわじわ体力を奪っていく十平衛。時間切れが見えたところで放った乾坤一擲のアクセルラッシュを冷静にガードし、ダイナマイトいずな落としでフィニッシュ、十平衛が勝利をおさめた

やや間合いを見失った1本目の立ち回りを2,3本目で修正した違う十平衛の冷静な立ち回りが光った。不利キャラのアクセルで辛抱強く戦ったくーにーアクセルだが、初めての世界大会ということもあり、時間の使い方に経験の差が出てしまった印象

勝者:違う?@ダンクドリーム世界王者 2-1 くーにー

第5試合 MZ(千葉県・ギース) VS クロカミ(愛知県・ジョー)

飛び道具の撃ち合いでは不利を悟ったか、MZギースはクロカミジョーのハリケーンアッパーに付き合わずライン移動で回避、追いかけてきたところを避けで迎撃する戦法で徐々に体力を奪ってゆく。終盤の攻めもラインで回避し、タイムアップでギースが一本先取

2本目は積極的に前に出たギースがジョーを画面端に追い詰め烈風拳を連発、飛びは下Cで迎撃し、大足や正拳突きで的確に体力をうばっていく。最後はその流れのまま画面端付近で立ちCを差し、MZギースが勝利をおさめた

仮に1ラインで戦えばジョー圧倒的有利な組み合わせだが、ラインを駆使することでジョーの飛び道具を封殺したMZの作戦勝ちというところか。ジョーは強キャラだがライン移動戦法への対処方が少ないのが辛い

勝者:MZ 2-0 クロカミ

第6試合 NoiNe(神奈川県・ギース) VS POM@高崎サティ勢(千葉県・舞)

画面端に追い込んで弱・強の龍炎舞を連発するPOM舞にギースはなすすべなく、舞がまず1本先取

2本目も同じようにギースが画面端に追い詰められ、龍炎舞で攻め立てられる苦しい展開、ライン移動などを駆使して状況の打開を図るもそのまま舞に押し切られ、2本連取でPOM舞が勝利をおさめた

後ろに下がる疾風拳など技の性質上画面端を背負いやすいギースはもう少し意図的に前に出る場面を作りたかった、逆に舞としては会心の試合運びだったのではないだろうか

勝者:POM@高崎サティ勢 2-0 NoiNe

第7試合 きのくに(愛知県・ローレンス) VS ざんぎ(兵庫県・ベア)

レアキャラ同士の対決、まずざんぎベアが開幕バクステから挑発を連発すると、呼応するかのようにきのくにローレンスも離れて挑発、プロレス的ムーブにギャラリーが大いに沸く

1本目は小技の応酬にうまくタックルをあわせたベアが画面端に追い込んでベアボンバーを決めて先取

2本目も通常技の差しあいになり、ロレのスラを立ちDでうまくかわしつつ当てるなどベアが優勢の立ち回り、画面端に追い詰め勝負あったかと思ったが、ここでベアが謎の前進を見せる、どうやら歩きベアハッグを狙ったようだが企図を読まれ下Cで追い払われてしまう。ジャンプしたところに後ろから近立ちCを当ててKO、ローレンスが一本取り返す

3本目も立ちまわりで優位に立つベアが画面端に追い込んで投げを連発、あっというまにロレの体力はのこりわずかと言う状況でまたしてもとどめの歩きベアハッグを狙うがジャンプDが暴発、ギャラリーからどっと笑いが起きる。最後はベアボンバーでフィニッシュし、ざんぎベアが2回戦に進出した

世界大会という大きな舞台で勝ち負けより面白いムーブにこだわる姿勢はさすがに関西のファンタジスタと異名を取るざんぎベアならでは、きのくにローレンスも復帰してまだ経験が浅いなか健闘していた、貴重なローレンス使いなので今後の活躍を期待したい

勝者:ざんぎ 2-1 きのくに

第8試合 天神(千葉県:ダック) VS へっぽこ(大阪府・ギース)

大病を患っていたが必死のリハビリを重ねて大会に出場するまでの回復を見せた奇跡の天神ダックと関西の基板&ツクールROMコレクターへっぽこギースの対決

一本目はギースの烈風拳をライン移動でかわし、ダックが接近戦を挑むとギースも呼応して前進、守りの堅いギースにしては珍しく当て投げを狙うなど積極的な攻めを見せるが、互いに体力残りわずかの状況で天神ダックの投げが決まり一本先取

二本目も積極的に攻めるギース、雷光回し蹴りで接近し、立ちBキャンセル烈風で削りをねらう。天神ダックはライン移動で烈風を回避するが通常技をかなりもらってしまい、最後はヘッドスピンアタックに烈風が当たってへっぽこギースが取り返す

勝負の三本目、今度はダックがジャンプ攻撃で果敢に攻めるも守りの堅いギースは下C対空などで対応、体力大幅リードで勝負あったかと思われたがここでへっぽこギースのジャンプBが暴発、千載一遇のチャンスだったが天神ダック痛恨のコンボミス、最後は立ちB烈風が動いたところに刺さり、へっぽこギースが接戦をものにした

互いに攻めあう手に汗握るスリリングな展開の好勝負だったが、ダックが絶好のチャンスを決めきれなかったのが結局勝負を分ける形となった

勝者:へっぽこ 2-1 天神

第9試合 エメロード(東京都・舞) VS するたつ(静岡県・アンディ)

斬影拳にドンピシャリのタイミングで強龍炎舞を2ヒットさせ、その後の飛びにも龍炎舞対空が2ヒット、ややひるんだところを見越して起き上がりに歩き投げを決め、一本目はエメロード舞がパーフェクトでものにするという最高の立ち上がりを見せる

気持ちを切り替えて行きたいするたつアンディ、開幕強斬影で攻め込もうとするも、なんとここで強昇龍弾が暴発してしまう。いわゆる花火が打ちあがったところにキッチリ龍炎舞を重ね、起き攻めの投げ返しにも龍炎舞がヒットしてこの時点でほぼ勝負は決した。するたつアンディもここから投げを決めるなど意地を見せるが、最後はまたも起き上がりに投げが決まり、エメロード舞が二本連取で2回戦にコマをすすめた

アンディあるあるだが緊張する大会ほど強昇弾の暴発には注意したい、コマンド練習は他のキャラよりみっちり練習しておこう、花火があがってしまうとほぼ終わりなので・・・

勝者:エメロード 2-0 するたつ

第10試合 C-YA(新潟県・テリー) VS プーヤン(大阪府・ジョー)

新潟の強豪テリー使いC-YAとマジカル配信でおなじみの紫パンジョー使いプーヤンの対決

飛び道具の撃ちあいから一瞬のスキをついてハリケーンを強クラックで抜けつつ当てる高等技術を見せ、C-YAテリーがペースをつかむと、そこからパワーウェイブで飛ばして落とすテリーの必勝パターンにハマり一本目を磐石の立ちまわりでテリーがものにする

2本目もたびたびハリケーンアッパーを強クラックで抜ける離れ業を見せつけ、流れはテリーに。このまま飛ばせて落とすテリーの必勝パターンに持ち込むかと思われたがなんとここで対空ミス、完璧な立ち回りを見せていたC-YAテリーに一瞬のほころびが。このチャンスに立ちA数発刻みからスラにつなげてピヨらせコンボでジョーが2本目を取り返す・・・と思ったところで痛恨のコンボミス。命拾いしたテリーは最後もクラックで飛び道具を抜けて2本連取して2回戦にコマをすすめた

C-YAテリーの鮮やかな立ち回りが目立つ勝負だった、あの精度でハリケーンをクラックで抜けられるとさしものプーヤンジョーもつらい。コンボミスも痛かった

勝者:C-YA 2-0 プーヤン

第11試合 超アイパラ(東京都・クラウザー) VS なかじま工務店(茨城県・タン)

タン側のうかつな飛びは簡単に落とされてしまうこの組み合わせ、下段ブリッツを弱衝破で相殺しつつ飛びからのコンボを狙うなかじま工務店タンだが、アイパラクラウザーは冷静に立ちBなどで落としていき、つけいるスキを与えずクラウザーが一本先取

このままでは不利を悟ったか、2本目は開幕強煎疾歩で奇襲。これはガードされてしまったが、バクステ読みの強煎疾歩が見事に刺さり一気に画面端へ。ここから投げを通すなどタンが攻め立てるものの、一瞬のスキに間合いを話されてしまう。最後はブリッツを避けでかわしたところに狙いすました強レットマが当たり、アイパラクラウザーが二本連取で勝ち上がった

冷静に対処したアイパラクラウザーも見事だが、苦しい流れの中で強煎疾歩を通し、見せ場をつくったなかじま工務店タンの動きが印象に残る試合だった

勝者:超アイパラ 2-0 なかじま工務店

第12試合 おニーさん(福島県・キム) VS タジマ(愛知県・アンディ)

開幕直後、おニーさんキムの下Cスカりに強斬影拳をヒットさせたタジマアンディが画面端で斬影ラッシュで猛攻を仕掛ける、画面端を脱出させぬまま1本目はタジマアンディが押しきってモノにする

2本目も技のスカりに強斬影がささり、そのまま1本目と同じくラッシュをかけてタジマアンディが連取し、2回戦進出を果たした

キムとしては斬影拳対策の通常技がことごとく空振ってしまったのが痛かった、対アンディ戦で斬影対策は必須

第13試合 ギボン(神奈川県・キム) VS スノウアロウ(神奈川県・ビリー)

同県対決、キャラもキム対ビリーと上位ランクのキャラ同士でどちらが勝ちあがるかが注目される一戦となった

1本目は中盤まで一進一退の攻防が続いていたが、一瞬のスキをついて決まったスノウアロウビリーの飛び込み三段が致命傷となり、ビリーが先取

2本目もビリー優勢に戦いをすすめていたが、赤くなったギボンキムの鳳凰脚連発モードの一発がヒットし、キムが取り返す。やはり赤くなったキムはこわい

3本目は互いに三節棍と半月斬での削りあいで体力差がつかない。残り時間わずかのところで体力リードを確信したか、ギボンキムがライン逃げモードに移行するが、ラインの攻防からビリーの投げが決まり、逆に体力リードを許してしまう。最後はそのまましのぎきってスノウアロウビリーが2回戦にコマをすすめた

3本目のキム、ちょっと逃げモードに移行するタイミングが早すぎたかなと。ガロスペの1秒はかなり長いのでギリギリまで逆転できる

勝者:スノウアロウ 2-1 ギボン

第14試合 うっち(愛知県・ダック) VS やべっち(埼玉県・キム)

キャラランク最上位候補と最下位候補の対決だが、キムの飛翔脚をじっくり見極めて着地のスキにターンチョップや小技を丁寧に差したうっちダックが一本を先取

2本目もターンチョップを連発でヒットさせたうっちダックの流れ、やべっちキムは鳳凰脚の一発に賭けるが、立ちA→ラビンのコンボで冷静に返されてしまう。しかしここでうっちダッグが鳳凰脚に的を絞っていることを察知したやべっちキムは半月斬に切り替えてうっちダックの体力をゴリゴリ削っていく。互いに体力点滅した状況で勝負を決したのはダック・キングの存在意義、ブレイクスパイラルであった・・・うっちダックが2本連取で2回戦進出を果たした

世界大会本番というプレッシャーのかかる状況でも確実に飛翔脚の着地を狙い、ブレイクスパイラルを決めたうっちダックの冷静さが光る試合だった、普段出来ていることがなかなかできなくなるのが世界大会という場所

勝者:うっち 2-0 やべっち

二回戦各試合

第1試合 りゅうと(茨城県・ダック) VS ユリサカ仮面(神奈川県・ギース)

近距離の技のばらまきがうまいりゅうとダックが牽制合戦で優位に立つも、体力赤点滅状態のユリサカ仮面ギースが立会いで見事にレイジングストームを決めて一気に流れを変える。最後は飛びに下C対空がきまりギースが一本先取

2本目も地上戦では不利なダックが何度も烈風拳先読み前ジャンプで一発を狙っていくが、ギースが冷静に対処、最後はニードルローに烈風拳が当たり、二本連取でユリサカ仮面がブロック決勝にコマを進めた

実戦でなかなか当たる機会がなく、どちらかというとロマン技の範疇に類するレイジングストームを世界大会でヒットさせるのはかなり難しいが、見事に決めたユリサカ仮面ギースの当て勘が光る試合だった

勝者:ユリサカ仮面 2-0 りゅうと

第2試合 Shiva神(東京都・十平衛) VS シュラガユク(愛知県・クラウザー)

2回戦最大の注目カード、前回優勝者Shiva神とシュラガユク、ともに十平衛とクラウザーの全一プレイヤーと目される二人がここで激突することとなった

1本目は開幕ブリッツ一点読みで少し歩いてからのスラが2連続で決まり、一気に画面端へ追い込む十平衛。ここから猫じゃらしやセンベイ手裏剣で体力を奪ってゆき、一本目はこのまま十平衛の流れかと思ったが簡単に終わるシュラガユククラウザーではない、当身投げで位置を入れかえて起き上がりに下Aかさねのガー不連携を狙う、これが決まれば一発逆転もありうる攻めだったがガー不は不発、後にもう一度あったファー不のチャンスも不発で、一本目はShiva神十平衛が先取

二本目は距離を取ってブリッツを連発するシュラガユククラウザー、垂直ジャンプでかわしたところに大レットマを差しこんで先制、少しでもジャンプのタイミングが遅れると許してもらえるクラウザーではない。
Shiva神十平衛も近距離から飛び込みを通すが、これは打点が高くくらい投げされてしまう。クラウザー体力大幅リードの状況だったが、ここから十平衛が前進してスラを通し画面端に追い込み、一気に猫とセンベイで攻め立てる。無敵技の無いクラウザーにとって十平衛の画面端の攻めはまさに地獄、みるみるうちに体力を奪われてしまう。最後はクラウザーの飛びにきっちり下B対空を決め、Shiva神十平衛が熱戦を制した

スコアは2-0だったが一瞬の気の緩みも許されない緊張感ある戦いで、レベルの高い両者の技術が噛み合った見ごたえのある試合だった。勝利を分けたのは勝負どころでのShiva神十平衛の思い切りのいいスラだったと思う。シュラガユククラウザーは2度ほどあったガー不のチャンスを逃したのが痛かった

勝者:Shiva神 2-0 シュラガユク

第3試合 違う?@ダンクドリーム世界王者(東京都・十平衛) VS MZ(千葉県・ギース)

ともに守りの強い十平衛とギースの対決ということで予想通り持久戦となった、飛び道具の打ち合いから終始相手陣地に押し込んで戦っていた違う十平衛が疾風拳のスキにダッシュ二本を決めて一本先取

2本目は一回戦でもライン移動を駆使して戦っていたMZギースが開幕からライン移動、ライン移動攻撃を返し損ねた違う十平衛にコンボを決めて体力を奪ってゆく、それでも十平衛がダッシュ二本などを決めてきわどい状況に持ち込んだが、最後はわずかの体力差でMZギースが逃げ切って時間切れ勝ち

3本目も開幕ライン移動のMZギース、疾風拳を連発するが十平衛にくぐられて画面端に追い込まれてしまう。ここから十平衛得意の画面端攻めに持ち込まれ、一方的に違う十平衛が攻め立てて勝利、ブロック決勝に進んだ

ギースにもっと前に出る積極的な姿勢が欲しかった。十平衛に画面端に追い込まれるとこの組み合わせは相当つらいものになる

勝者:違う?@ダンクドリーム世界王者 2-0 MZ

第4試合 ざんぎ(兵庫県・ベア) VS POM@高崎サティ勢(千葉県・舞)

1試合目と同じく開幕からバクステで挑発してゆくざんぎベア、世界大会でもそのトリックスターぶりは相変わらずである。舞はベアのタックルの対処がやや難しいこともあり、何度かヒットする場面も見られ、体力互いに残りわずかの状況だったが、ベアが謎の前ジャンプしたところに後ろからキッチリとコンボを決めてPOM舞が一本先取、ひょっとして歩きからベアボンバーを狙ったがジャンプが漏れたか

2本目も舞側がタックルの対処に苦労していると見て取るや露骨にタックルを連発するざんぎベア。何度か大足を差してタックルのでがかりをつぶしていたPOM舞だが、最後はタックルの無敵時間で大足をかわされジ・エンド。2本目はざんぎベアが取り返す

勝負の3本目、ベアはタックルで攻めるがさすがに慣れてきたか、POM舞の大足でのタックルつぶしがことごとくヒットし体力大幅リード。最後はジャンプを龍炎舞で落としPOM舞の勝利、ブロック決勝にコマを進めた

このレベルの舞でもベアのタックルには手こずる様子。龍炎舞で返すのはかなり難しいので大足を使うことになるが、タックルに強弱を混ぜられると見極め蛾難しい

勝者:POM@高崎サティ勢 2-1 ざんぎ

第5試合 へっぽこ(大阪府・ギース) VS エメロード(東京都・舞)

開幕から烈風拳で積極的に攻めるへっぽこギース。攻め主体のギースは珍しい。やや面食らった感のあるエメロード舞が近距離での烈風拳をもらってしまいまずはへっぽこギースが1本先取

2本目は逆にエメロード舞が積極的に前に出る展開、へっぽこギースを画面端に追い込んで足払いと花蝶扇で攻め立てる。ギースも避けや疾風拳で粘り強く戦ったが、起き上がりにうまく歩き投げを通したエメロード舞が取り返す

3本目は舞ステージの特性をいかしてムササビの舞による3D的な攻めを狙うエメロード舞だが、ジャンプでスカされて投げをもらったり、避けで迎撃されるなど裏目に出てしまう。最後は疾風拳が決まりへっぽこギースが勝利をおさめた

後ろにさがりがちなギースだが意図的にラインを高く保ったへっぽこギースの見えないファインプレイが光る試合だった。舞側は当たりそうなムササビの舞がスカってしまうなど不運もあった

勝者:へっぽこ 2-1 エメロード

第6試合 HOP(大阪府・ギース) VS C-YA(新潟県・テリー)

一回戦不戦勝のHOPギースがここで登場、30分以上待たされてすでに1試合こなしてあたたまっているC-YAテリーとの差に不安もあったが、冷静な動きでじわじわ体力リードを広げていく。しかし一瞬のスキに疾風拳をもぐられ、これはテリーのコンボミスで難を逃れたが、画面端時間がない状況で投げを通され体力逆転、時間切れ勝ちでC-YAテリーが1本先取

2本目はエンジンのかかったHOPギースの当身が冴え渡り、C-YAテリーのバーンナックルやクラックシュートをことごとく当身で捕まえる。テリーも疾風拳をうまくくぐってコンボのチャンスがあったが着地のスキに技が決まらずミス。最後も鮮やかにクラックシュートを当身で取り、HOPギースが取り返す

3本目も互いにじりじりとした技の応酬となったが、C-YAテリー十八番の烈風拳大クラック抜けから連発した大クラックが2ヒット、ピヨったところにコンボを決めて一瞬でHOPギースを葬り去ったC-YAテリーがブロック決勝に進出した

互いに見所の多かった名勝負、2本目のHOPギースの当身の冴えはみごとだった、慎重な立ち回りから勝負どころで大クラックを連発するC-YAテリーの緩急をつけた大胆な攻めもすばらしい

勝者:C-YA 2-1 HOP

第7試合 超アイパラ(東京都・クラウザー) VS タジマ(愛知県・アンディ)

離れればクラウザー、中間距離ならアンディ有利な組み合わせ。開幕強斬影で思い切りよく強襲したタジマアンディ、避け攻撃などを駆使してアイパラクラウザーを追い込んでいくが、画面端起き上がりにバックジャンプDが空振り、ひょっとして中段を狙ったか?クラウザーにはジャンプBでないと中段ヒットしないので技の選択ミスだったか。ここから距離を取って冷静になったクラウザーがブリッツを当て1本先取

2本目も開幕から強気に斬影3連発で押してゆくタジマアンディ、序盤で体力リードを奪うがアイパラクラウザーにうまく距離をとられ、ブリッツボールで飛ばせて落とすモードに入る。タジマアンディも避けでブリッツを回避し反撃してゆくが最後はブリッツを強空破でかわしたところにクラウザーの避けが決まりフィニッシュ。アイパラクラウザーが勝利をおさめた

やぶれはしたがタジマアンディの積極的な姿勢は素晴らしかった、開幕斬影は分かっていても相手にとっては嫌な攻めなのでいい選択肢だと思う。やや攻め込まれる場面から冷静に距離をとって自分の間合いを作るアイパラクラウザーの立ち回りもみごと

勝者:超アイパラ 2-0 タジマ

第8試合 スノウアロウ(神奈川県・ビリー) VS うっち(愛知県・ダック)

ダックにとってビリーは絶望的な組み合わせだが、一発でも飛びやスラが通れば何がおこるか分からない、ビリーにとっても精神的に辛い組み合わせの戦い。うっちダックが技を駆使して攻め込むがスノウアロウビリーが棒のリーチをいかして近寄らせない。それでも体力赤点滅まで持っていったが最後は中段三節棍打ちがヒットしてスノウアロウビリーが一本先取

2本目はダックがうまくふところにもぐりこみ、画面端で下Bの固めに持っていく。スノウアロウビリーが暴れたところに下Bが連続ヒットし、ピヨらせたうっちダック、コンボ失敗でヒヤリとする場面もあったががなんとか取り返す

3本目もうまくふところにもぐりこんだうっちダックが画面端での下B固めに持ち込む。ライン移動で逃げるスノウアロウビリーを執拗に追いかけ、画面端攻めを継続したうっちダックが勝利、ブロック決勝に進んだ

ほぼ絶望的な組み合わせでも技量でカバーして勝利に持ち込んだうっちダックの粘り強さが光る試合だった

勝者:うっち 2-1 スノウアロウ

ブロック決勝

A-1ブロック決勝 ユリサカ仮面(神奈川県・ギース) VS Shiva神(東京都・十平衛)

他ゲー勢でありながらここまで勝ち上がってきたユリサカ仮面ギースが前回王者Shiva神十平衛にいどむ

まず飛び道具の撃ち合いの静かな立ち上がり、ユリサカ仮面はあえて疾風拳を撃たずセンベイを垂直ジャンプでかわすことでラインを後ろに下げない、このあたりの判断はすばらしい。しかし垂直ジャンプのタイミングを計っていたShiva十平衛がダッシュ二本で垂直ジャプの着地の裏にまわり、コンボを叩き込んで追撃でピヨらせてフィニッシュ。相手が疾風を撃たないとみるや切り替えてダッシュ二本で裏を狙う判断の切り替えはさすが前回王者といったところ

2本目はギースに烈風拳を撃たせておいて見てからセンベイで相殺しつつ飛びのタイミングをうかがうShiva神十平衛。満を持して烈風拳をドンピシャのタイミングで飛び、前からのコンボからダッシュ2本の連携でピヨらせ、熊殺しでフィニッシュ。まさに電光石火のできごとだった。Shiva神十平衛がA-1ブロックを制して決勝トーナメント進出

ユリサカ仮面ギースもShiva神十平衛のプレッシャーに負けず無用にラインをさげない立ち回りは素晴らしかったが、やはり相手が一枚も二枚も上手だった

勝者:Shiva神 2-0 ユリサカ仮面

A-2ブロック決勝 違う?@ダンクドリーム世界王者(東京都・十平衛) VS POM@高崎サティ勢(千葉県・舞)

互いに飛び道具を無力化できる方法があるため、持久戦になりがちな組み合わせ

まずは開幕からやや離れた間合いで飛び道具を撃ち合い。舞側は攻めるといきなりのダッシュ二本に対応しずらいので、体力リードしているうちはダッシュ二本を確認して強龍炎舞を出せる間合いを維持して戦っているように見える。十平衛の技の一瞬のスキに大足で転ばせて画面端でラッシュをかけて体力大幅リードを奪ったPOM舞、違う十平衛もラッシュをかけるが及ばず時間切れで舞が一本先取

2本目は開幕にダッシュ二本を通した違う十平衛が先制、しかしPOM舞もじりじり押し返し、結局はドローゲーム。やはりなかなか時間内に決着がつかない持久戦の様相を呈する

3本目もダッシュ二本で十平衛が先制するが、2回目のダッシュ二本にPOM舞がうまく強龍炎舞を2ヒットさせ、起き攻め小足から投げを通しピヨらせることに成功、コンボも決めてこの時点でほぼ勝負あった。最後もダッシュ二本を龍炎舞で返しPOM舞が決勝トーナメント進出を果たした

見ているほうもそうだが、やっているほうはかなり神経を使う組み合わせ、プレッシャーに打ち勝ったPOM舞のメンタルの強さはすばらしかった

勝者;POM@高崎サティ勢 2-0 違う?@ダンクドリーム世界王者

A-3ブロック決勝 へっぽこ(大阪府・ギース) VS C-YA(新潟県・テリー)

ここまで関西勢を二人破ってきたC-YAテリー、またも関西勢のへっぽこギースとの対決となった

開幕は雷光回し蹴りで接近し、大足を当てたギースがそのままテリーを画面端に追い込みラッシュをかけ体力リードをうばう。テリーもパワーウェイブをきっかけに反撃をこころみるが、得意の烈風拳クラック抜けをミスし、一本目はへっぽこギースが先取

2本目は技の差し合いからギースの大足に下半身無敵のライン飛ばし攻撃をうまく当てて奥ラインでの攻防に、疾風拳をライジングタックルや避けで回避したC-YAテリーが疾風の着地に立ちDを差して取り返す

勝負の3本目、積極的に前にでるへっぽこギースがC-YAテリーを画面端に追い詰めてラッシュをかける。ギース体力大幅リード&画面端の苦しい状況でC-YAテリーが放った起死回生のライン飛ばし攻撃がヒットし、そこからめくりライン攻撃からのコンボでピヨらせ、テリーの代名詞ゲーメストコンボでC-YAテリーが逆転勝利をおさめた

追い込まれても勝利をあきらめないC-YAテリーの不屈のねばりが最後に功を奏した結果となった。へっぽこギースの攻める姿勢はすばらしかったが、やや前のめりになりすぎたところを土俵際でうっちゃられてしまった

勝利:C-YA 2-1 へっぽこ

A-4ブロック決勝 超アイパラ(東京都・クラウザー) VS うっち(愛知県・ダック)

冷静な動きが目立つアイパラクラウザーと、キャラ不利をくつがえしてここまで勝ち上がってきたうっちダックの対決

離れて戦えばクラウザー圧倒的有利だが、ダックも一旦画面端に追い込めれば無敵技の無いクラウザーに固めで地獄を見せることができる極端な相性、開幕大ヘッドスピンはバクステでうまくかわして投げ、そこから無理に攻めず距離をとってブリッツ連発したアイパラクラウザーがまず一本先取

2本目も距離を取りたいクラウザーが離れてブリッツ連発、飛ばして落とすモードに持ち込もうとするがうっちダックは粘り強くまとわりつく。最後は画面端で飛びが通り、そこからの歩きAコンボは途中で漏れたが下Bが入りうっちダックが取り返す

3本目もスラやターンチョップでプレッシャーをかけつづけるうっちダックに対し、アイパラクラウザーは避けや立ちBで対抗、距離を取る事に成功したクラウザーがブリッツモードに入る。最後はニードルローが深くめりこんだところを投げ、アイパラクラウザーが接戦をものにした

ダックに画面端に寄せられたら終わってしまうので一瞬の油断も許されないなか、なんとか最後までダックを寄せ付けなかったアイパラクラウザーの守りの堅さが光った。ダックでここまで勝ち上がってきたうっちダックの戦いぶりも素晴らしかった

勝者:超アイパラ 2-1 うっち

Aブロック決勝トーナメント進出者

Shiva神(東京都・十平衛)

POM@高崎サティ勢(千葉県・舞)

C-YA(新潟県・テリー)

超アイパラ(東京都・クラウザー)

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