こんなに安く行ける!冬の北海道・五泊六日格安乗り鉄の旅その二「釧路~旭川、北鎮記念館へ」(旅費明細あり)

年中ヒマをもてあましている管理人Pが12/11(火)~12/16(日)にかけて道東・道央をひがし北海道フリーパスで巡った旅行記その二です、(その一その三その四その五その六))釧路から旭川へ移動し、北鎮記念館を訪れた様子を紹介いたします

特急スーパーおおぞらとカムイを乗り継ぎ一路旭川へ

おはようサキちゃん、昨日はよく休めた?ぼくはワクワクしてなかなか寝られなかったよ、なにしろ今日は特急に4回も乗る予定だからね、フフ、フフフ・・・

おあよー、なんか朝からテンション高いと思ったら4回も電車乗るの?で、どこいくのよ、乗ってるだけはいやよ

いやいやいやいや電車に乗るのは3回で汽車に1回だから、そこんとこ間違えてもらっちゃ困るんだよねこれだからトーシローは・・・

(テツってどうして電車と汽車を間違えるとここぞとばかりに怒り出すんだろう・・・)

今日は旭川に行きます。本当は釧網本線→特急大雪→特急ライラック→特急スーパーおおぞらを乗り継いでぐるっと一周して釧路戻ってくるつもりだったんだけど、今の時期はすぐ外が暗くなって景色楽しめなくなるからやめといたよ、車窓見られない乗り鉄なんて地下鉄乗ってるみたいなものだから

えっ旭川行くの?うれしい!前から行ってみたかったのよね!

(どうせ旭山動物園行きたいとか言うんだろうな・・・旭川はゲソ天そばとラーメン食うのが目的なんだけど)

出発前に釧路駅構内にあるばんばんさんでおにぎり買って行こう。ここの筋子のおにぎりがうまいんだよ

あたし天むすにしよっと。こういうふうに海苔が最初から巻いてあるタイプのほうが好きだわ

今日本当は天気よかったら始発で根室のほうを攻める予定だったんだけどね、あらかじめ野外と室内でいくつか行く候補考えておいて天気悪い日は柔軟に旅程組み変えるのも重要だ

このイクラみたいなのが筋子?プチプチしておいしー!

おっ、俺の筋子ー!楽しみにしてたのに・・・返せっ!このアマ

だって中身わかんないんだもん、解説くんは昆布でも食べときなさいよね


ここまでの費用:29,683円+540円(釧路駅構内ばんばんのおにぎり)30,223円

このあたりは国鉄三大車窓のひとつ狩勝峠と言って、天気がよかったら十勝の大平原を見られるんだけど、今日はあいにくのお天気で・・・

すやすや・・・

っておにぎり食べたらすぐ寝てるし!本来の三大車窓狩勝峠は旧線のほうなので、こことは違うんだけどね

本来この列車は通過するはずのトマム駅に臨時停車してます。アジア系観光客さん達が沢山乗り込んできました

トマムってモモテツに出てくるあのトマムよね、スキー場がやたら高くて15年勝負とかだと誰も買えないという・・・

バブル期に全国各地に雨後のタケノコのように乱立したリゾート開発の代表地の一つがこのトマムなんだけど、他のリゾートが景気減退で軒並み不況にあえぐなか、このトマムは近年のインバウンド需要で奇跡の復活をとげたんだよ

さすが北海道のブランド力ね。宮崎シーガイアもいっそなりふりかまわずチキン南蛮村に改装して売り出せば・・・いやそんなん行きたくないわ

4時間近く移動して札幌駅に到着しました。ここで旭川行き特急カムイに乗り換えます

えー、せっかく札幌きたんだからお昼ここでたべようよおーあたし雪印パーラーでパフェ食べたい

カムイというのは昔の特急かむい以来の由緒ある名跡に戻ったわけで、オールドファンを中心に歓迎する向きも多いんだけど、個人的にはエル特急の呼称を廃止したのが気に食わない。ぶつぶつ・・・

聞いてやしない・・・

札幌駅の立ち食いそばって、露天に吹きさらしなのね。今の時期相当寒いと思うんだけど、囲いとか作らないのかしら

立ち食いはああやって寒さにこごえながら熱いそばをすするのが最高なんだよ、何でもかんでも客をあまやかしたらいかん。どうしても寒くなってきたら一緒に売ってるワンカップ焼酎で身体を温めてしのぐのが真の立ち食い蕎麦道のプロだね

美唄駅のあたり、まだ12月なのにかなり積もってるねえ

それほど雪の降らない地域から来た私達はロマンチックだわーと言ってられるけど雪国の人は雪おろしとか大変よね

美唄には思い入れがあってねえ、2年前に恋に破れて北をめざした自分が寂れた炭鉱の町でふらりと立ち寄った一軒の焼き鳥屋さん・・・

そこで頼んだモツ焼き鳥が絶品でねえ・・・ビールあおりながらモツ串食ってるうちに女のこととかどうでもよくなっちゃったよ

焼き鳥食べたら一発で忘れられちゃうその女の人のほうがかわいそうだわ

札幌から1時間25分で終点の旭川に到着!

見て見て、ピップだってピップ!

旭川到着、北鎮(ほくちん)記念館へ

さてそれじゃラーメンでも食いに行こうか、表面に真っ黒なラードが浮いた蜂屋というお店が絶品でね・・・

あたし旭川で行きたいところあるからパース

(どうせ旭山動物園行きたいとかいいだすんだろ、こんな時期に行ってもクソ寒いだけなのに簡単にメディアに踊らされるんだから)

ほら解説くんもさっさとついてきなさいよ、駅前からバスに乗り込んで・・・

はいはいはい・・・(ここはおとなしく従っとこう)あっ、今通ったのが常磐ロータリーだね、日本で唯一の本格的ラウンドアバウト方式ロータリー交差点です

旭川の象徴・旭橋を通過するわよ!ここから陸上自衛隊第二師団駐屯地まで道がつながってるのよね

サキちゃん妙に詳しいな・・・旭橋ってそういや何かのアニメに出てきたような

ここで降りるわよ、護国神社前。ついでにお参りして行きましょう

あれ?動物園じゃなかったの?

何いってんの、旭川と言ったら最強北鎮部隊、旧第七師団のお膝元じゃないの、ここにきたら北鎮記念館は外せないわよ!わたしが案内するから着いてきなさい

そういえばこの娘、めんどくさいミリオタだった・・・

ここまでの費用:30,223円+190円(道北バス )30,413円

護国神社の隣にある北鎮(ほくちん)記念館にやってきたわ。かつて第七師団、現在の自衛隊第二師団の所在地脇にあります

へえー入館無料なんだね、しかも展示物の写真撮影も自由というのはありがたい。ところで北鎮というのは北の鎮守府の略称ということ?

そうよー北の鎮守府の略称で「ほくちん」各地の鎮守府も同じように略すわね。舞鶴は「まいちん」呉は「くれちん」佐世保は「さちん」

横須賀にも海軍の鎮守府あったけど、あれはなんて略すの?

・・・・・・さあ、いつまでも外に突っ立ってないで中入りましょ!

旧軍関連の展示物ばかりと思ったらそうでもないんだね、北海道開拓の歴史コーナーも充実してる。右下の松浦武四郎さんは「北海道」の名付け親なんだね、若い頃から各地放浪しまくって年取ってもあちこち出かけてたってなんか親近感感じるよ。今生きてたら絶対乗り鉄になってるな

あんたみたいなただの鉄ヲタと歴史に名を残す偉大な探検家を一緒にしないで!

200年前に作られた北海道の地図だね、現在でも違和感の無いくらい驚異的な精度だよ、これを全て歩いて実測したというのが何よりすごい

知床半島まで正確に描いてあるわ、現在でも人がほとんど立ち入れない場所なのに・・・

先人の苦労には本当に頭が下がるね、北辰旗の意匠は現在でも北海道のあちこちで見られるね、市のマークとか、サッポロビールのマークとか。JR北海道のツインクルプラザやステラプレイスの名前もここに由来するのかもしれないね

こちらは初代第七師団長であり北海道庁長官も努めた永山武四郎と、岩村通俊の紹介コーナーです

北京と上川離宮の話については別口でちょっと知ってるんだ

別口って・・・どんな話?

ちょうど明日そのあたりを通る予定なのでその時に話すよ

第七師団司令部の看板です、それにしても明治の軍人ってイケメン多いわよねー、秋山好古とか山本権兵衛とか広瀬武夫とか・・・

「だいななしだんしれいぶ」団の字が今と違うね

ちょっと!第七師団の「七」は「なな」じゃなくて「しち」と読むのよ!

五木寛之の「ステッセルのピアノ」という小説にも出てくる各地に残るピアノのひとつですね

おそらくかざってあるのはニセモノで金のものが本物だろうと認めてしまっているところがすごいわ

こちらは実際に使われた兵器のコーナーです

瀬戸物入りの手榴弾って・・・なんか運んでる途中で中身こぼしそうでやだな

アッツ島で玉砕した第七師団穂積部隊の油絵です。軍はこの戦いで初めて「玉砕」という言葉を使いました

先頭に立って軍刀を振りかざしているのは山崎大佐かな。アッツ島玉砕の絵は藤田嗣治のものが有名でこちらは初めて見るけど、吶喊(大声を上げて突撃すること)の際の異様な迫力が伝わってくるね

一階にある陸上自衛隊第二師団のコーナーです。イラクに派遣される将兵を旭川市民は常磐ロータリーのシンボルタワーに黄色いハンカチを巻いて無事を祈って送り出したのね

黄色いハンカチといえば、シャバに出てきたばかりの健さんが冒頭で食堂に入ってビールと醤油ラーメンとカツ丼頼むシーンが忘れられない

閉館時間になったから帰りましょ、どう?なかなかよかったでしょ北鎮記念館

無料の記念館とは思えないくらい展示物が充実してたね、閉館まで1時間くらいしかなかったから駆け足で見て回ったけど、今度はゆっくり時間取って見て回ろう

これからどうする?

とりあえずホテルにチェックインして、また札幌に戻るよ。今日はなんと市役所横のシティホテルの最上階にお泊まりだ

シティホテル?すごいじゃない。よくこんな低予算旅行で部屋取れたわね。それにしてもなかなかバス来ないなあ・・・寒い

冬の北海道ではまず時間通りにバスは来ないと思ったほうがいいです。凍った路面を運転するのは大変ですから、あっ丁度市役所前通るバスが来たからこれに乗ろう

助かった・・・凍え死ぬかと・・・(管理人P注・この時は氷点下12度の中20分待ちました・・・)

ここまでの費用:30,413円+190円(道北バス)30,603円

今夜は夜景が見えるシティホテルに泊まります

さあついたよ、今夜のお宿、星野リゾートOMO7旭川ホテルです

どうせなんかオチつけてくるだろうと思ってたらほんとに立派なホテルじゃない!

チェックインを済ませてと、ウェルカムドリンクサービスがうれしいね

コーン茶こうばしくておいしい!

最上階のトリプルルームですね、夜景がきれいだよ

ところでこの部屋・・・一泊いくらなの?結構するんでしょ

今年9月におきた胆振東部地震の復興割引キャンペーンで大幅に割り引かれてなんと2,700円です

なるほどそういうワケがあったんだ、その分北海道にお金落とさないとね

ここまでの費用:30,603円+2,700円(OMO7トリプルルーム復興割)33,303円

チェックインも済んだので特急ライラックで札幌に向かいます

こんな時間から札幌行って何するの?

管理人Pがやり込んでる餓狼伝説スペシャルというゲームの対戦会が札幌であるから、それに参加するんだよ

えー?これが晩御飯?

いやあ今回の旅はかなりマシだよ。いずれ各地の旅行記もブログに書くと思うけど管理人Pはどこに行ってもラーメンと牛丼とヤキメシばっかりだから。ご当地名物食べてるのなんて見たこと無い

旅の楽しみは食事なんだから・・・そんなんじゃ現地のグルメ情報楽しみにこの記事読んでくれてる人ガッカリしちゃうわよ

ここまでの費用:33,303円+320円(松屋の牛めし)33,623円

札幌地下鉄東豊線で対戦会が行われてるスガイディノス最寄の東豊すすきの駅に向かいます

北海道では優先席じゃなくて専用席なのね

1時間ちょっとしか居られなかったけど対戦会楽しかったね、楽しすぎて写真撮るの忘れちゃったよ

管理人Pはふだん「俺は日本一強い」と大ボラ吹いてるくせに全然弱いじゃないの(管理人P注:うるせい)・・・ブログ入口の紹介文直したら?(P注:あんなの言ったもん勝ち)

というわけで、対戦会を終えて旭川に戻ってきました

やっぱり最上階からの眺めは最高ね!ところでこれ、本当は管理人Pが一人旅してたのよね?

サキちゃん、そういうメタい発言はやめとこう、書いてて悲しくなるから

こんなにオシャレでロマンチックな夜景の見える最上階のトリプルルームに一人で泊まったの?

・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・

さて、明日は5時起きだからそろそろ休もうか、サキちゃんお休みー!

おっ、おやすみー!続きも読んでね!

冬の北海道五泊六日6万円の旅、他の記事はこちら

その一その三その四その五その六

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