ゲームがうまい人、うまくならない人、最強になる人の特徴(コラム)

ゲームが上達するスピードは人それぞれ違います、その差はどこにあるのか、現役格闘ゲームプレイヤーである管理人Pの経験と独自の視点で語ります

上達スピードが速い人の特徴

ゲーム上達のスピードって人それぞれだよね、同じ時期に始めてもすぐ強くなる人となかなか強くなれない人がいる

そうよね、スタートラインは同じはずなのに・・・どうして差がついちゃうのかしら

結論から言います。上達のスピードが速い人の特徴、それは「頭がいい」ことです

えっ?ゲームって反射神経とか、動体視力とか、コマンド入力が上手だとか、どちらかというと運動神経のほうが大事なんじゃない?

もちろん運動神経が発達してるほうが有利なことには変わらないね、特に管理人Pがやってるガロスペなどの格闘ゲームでは反射神経を問われる場面が多いし、正確にコマンド入力する技術も大事だ。でもそれらのことは反復練習でカバー出来る枝葉末節の問題なんだよ

それにしても頭の良さが大事って、よくわからないわ。解説くん詳しく説明してよ!

頭がいい=お勉強が出来ることではない

ここでいう「頭がいい」というのは、いい学校を卒業してるとか、お勉強出来るという意味での「頭がいい」ではありません。日本の学校のテストで問われるのはもっぱら公式や単語を覚える記憶力と知識を詰め込む単純作業に耐える忍耐力なので、そんなものは本当の頭の良さとは無関係です

確かに入学試験や学校の試験はたいてい丸暗記でクリアできるわね、じゃあ本当の頭の良さって何?

学校のテストで問われる記憶力や知識、計算能力というのはほとんどコンピュータで代用できることだよね

確かに、もし学校のテストにパソコンを持ち込めたら歴史の年号をグーグルで調べたり、数学や物理なら計算機で簡単に答えが出せるわね

確かに記憶力や計算能力も頭の良さの要素であることに違いはないけど、それはコンピュータで代用できるようないわばレベルの低い能力なんだ、ここでいう頭の良さ、ゲーム上達に必要な能力とは、「メタ認知」のことです

メタ認知とは

メタ認知?タメ認知?あっわかった、タメ技の時間を正確に体内時計で測る能力のことね!

いやいや・・・確かにいつ溜めてたんだ?って思うくらい溜め技連発してくる恐ろしい人がガロスペ界隈にもいますが・・・そうじゃなくて「メタ」とは高次元、俯瞰した立場という意味の言葉です

「メタ」というのは漫画のキャラが急に「先週はこの漫画休載だったけど、どうせ作者がコミケ行ってて原稿落としたんだろう」と言ったりする「メタ発言」の「メタ」?

いやほんまに富樫先生と木多先生は仕事してくださいよ、喧嘩稼業を毎週読みたいっちゅうねん、上杉と芝原戦の続きが気になるっちゅうねん・・・!

おーい解説くーん、もどってこーい

ご、ごめんつい魂の慟哭が・・・話を戻すとサキちゃんの言った「メタ発言」の「メタ」と同じ意味ですねその通り!まるで幽体離脱したかのように自分を一歩引いた立場から客観的に見る能力を「メタ認知」といいます

言われてみればなんかニュースで聞いたことあるわ、最近教育の現場で「メタ認知」の育成が重要視されてるとか。新しい概念なの?

いやいや、今から2500年前の哲学者達は既にこのことの重要性に気づいていたよ。ギリシャの哲人ソクラテスの「無知の知」や、孔子の「これを知るをこれを知ると為し、知らざるを知らざると為せ。是(これ)知るなり」という教えは、まさにメタ認知の必要性を説いたことばだね

ええ、そんな昔から・・・!

今のほうが何もかも昔より優れているというのは現代人の思い上がりだ、むしろ単純な記憶力や計算能力ばかり問う学校のテストや、そのくだらないテストの結果で決まる学歴が重要視される現代のほうが退化してると言える。戦前まではだれでも孔子の格言のひとつやふたつは諳(そら)んじていたからね

なぜゲームの上達にメタ認知が重要なのか

メタ認知の説明が終わったところで、さっそく本題に入りましょう。ゲームの上達になぜこの能力が必要なのか

最近マジカルのガロスペ録画対戦会に参加してみたんだけど・・・あとで録画した動画の自分のプレイを見ると、いろいろ反省することが多いわね

そう、自分が負けた原因を一歩引いた立場から客観的に見て反省するということが大事なんだ。なかなかゲームがうまくならない人はこの「反省する」ことをしない

負けて台を叩いたり、大声でグチを言ったり・・・居るわねそういう人

他人や物に当たるということは、自分に負けた原因がないと思ってるから出来るんだろう、他人から見たらまるわかりなので八つ当たりの自覚がある人はすぐにやめたほうがいいね

メタ認知の能力が低いと、一歩引いた視点で見られないから、自分で失敗した原因になかなか気づけないし、反省できない・・・

逆にこの能力が高い人は、今のプレイのどこが悪かったのか、逆にどうしてうまくいったのか、客観的な視点から見られるから修正すべき点にすぐ気づく。ゲームの上達にいかにメタ認知能力、本当の頭の良さが必要かわかってもらえたかな

そういえば管理人Pは、女の子に避けられてるのに「あれは照れ隠しなんだよ、素直じゃないんだから」ってよく自慢げに語ってるけど・・・

あーそれは見込み無いね、メタ認知能力以前の問題だね。勘違いしてストーカー化するタイプ

メタ認知能力ってどうやって鍛えるの?

メタ認知能力の重要さは分かったわ、じゃあどうやってこの能力を鍛えるの?

うーん、厳しい言い方だけど手遅れということもある、歳を取るほど頭も固くなるから・・・

勘違いして威張り返ってるオジサンとかオバサンいるわよねー

ゲームの上達に限らずメタ認知能力というのは大事なんだけど、自分と他人をおもんぱかる能力よりも学歴や年収が成功の指標になりがちな現代では、身に着かないまま一生を終える人も居るね。意外と社会的地位が高い人にも見受けられる

そう考えると難しいわね・・・

メタ認知を鍛えるには、正解の無い問題、答えの無い問題に答えを出す訓練をしてみるといい

答えの無い問題?そういえば学校のテストは全部正解がある問題ばかりね

たとえば禅問答に「池で自分の母親と妻がおぼれている、どちらを先に助けるか?」という有名な問題がある

究極の二択ね・・・どちらを先に助けてももう一方から非難される、確かに答えのない問題だわ・・・

ひとつの答えとしては「近くにいるほうを先に助ける」とかね、これならもう一方に怒られても「とりあえず助けやすいほうを優先した」とかなんとか言い訳できそうだし

私ならたとえ遠くに居てもダンナが姑を先に助けたら・・・一生ゆるさん

まあまあ、これは一種の思考実験なので・・・でも現実社会には学校のテストと違ってこのように答えの無い問題って沢山あるよね

確かにそうね・・・うなるほど金持ってるダサいオヤジと、無職のジャニーズ系イケメンのバンドマンに同時に迫られたら・・・悩むわあ

(サキちゃんなら要領よく黙って両方と付き合ってそう)こういう答えの無い問題、答えの出しにくい問題に向き合ううちに、自然と状況判断や自分を客観視する能力って備わっていくと思うんだ

確かにそうね、いろんな経験していくうちに複数の男を天秤にかけて上手に立ち回るムーブを覚えられるわよね、あっわたしのことじゃないよ、わたしの友達の話

うんわかったわかった友達の話ね(棒読み)というわけでメタ認知能力が低いと自覚してる人や、まだ社会経験の少ない学生は積極的に人と関わったりいろんな経験をして鍛えましょう、近道は無い!

ちょっと待って、メタ認知能力が低い人って、自分がメタ認知能力低いことを自覚できないんんじゃない?

・・・・(空気読め!)

最後に・・・ゲームがうまい人、最強になる人の特徴

最後に、この記事のタイトルである、ゲームがうまい人と最強になる人の特徴について説明します

えっ?だからメタ認知能力が高い人って結論出たんじゃないの?

僕はそんなこと一度も言ってないよ?

あれ?そうだっけ?あれれ?

記事を最初からよく読み直してごらん、僕が言ったのは「メタ認知能力が高い人は上達スピードが速い」ということと「メタ認知能力が低い人はなかなかうまくならない」ということだけだ

読み直してみると確かに・・・なんかうまく言いくるめられてる気がしないでもないけど・・・じゃあうまい人と最強になる人の特徴について説明してよ解説くん!

ゲームがうまい人の特徴は・・・どんなに負けても、どんなに壁にぶち当たっても、ひたすらそのゲームをやり続けた人です。そして最強になる人は、そのなかでも一番労力と時間と金を費やしてやり続けた人です!

えっ?そんなん当たり前じゃないの?

いや当たり前ではない、負けが込むと大抵の人は途中で挫折してしまう、実は逆説的だけど先ほど説明したメタ認知能力の高い人ほどその傾向が強いんだ

たしかに自分が客観的に見える人ほど、最強になるまでの道のりがいかに大変かわかってしまうから・・・上達のスピードも速いけどあきらめるも早いのかな

そのとおり、昔のことわざに「虚仮(こけ)の一念岩をも通す」ということばがある。虚仮(こけ)とは、要するにおばかさんのことです

上達スピードの速い人が一日に100進んでも、1週間サボってたら一日20しか進まない人に負けちゃう、そういうことね

ガロスペでも中級者と上級者、上級者と超上級者の間にはカベがあるんだけど、そこに気づく頭のいい人が挫折して、気づかずにひたすら負けても負けてもやり続けていつの間にか超えられるバカのほうが、結果的に強くなっちゃうということもあるからこの世は面白い

結論としては「バカ最強!」ということね、なかなかにひどい結論だけど

中級者と上級者、上級者と超上級者の間のカベについては、また後日記事を書こうと思います、今日はこれにておさらばさらば!

最後まで読んでくれてありがとう!また見てねー!

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